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フィードバックがキャリアアップのカギになる! 

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こんにちは!入社や異動などで大きな変化を迎えた方も、新しい環境にも徐々に慣れてきた頃ではないでしょうか?一方で、後輩に仕事を引き継いだり、新たに加わった組織で仕事をしている中で「こうなったらもっとよくなりそうだな」と気づいたことを相手に伝えるべきか迷う場面もあると思います。

この記事では、フィードバック文化が根付いている会社の一つである、株式会社コンカーでマネジメント経験もある弊社社員へのインタビューも含めて、なぜフィードバックが重要なのか、フィードバックによる変化やポイントをお届けします。周囲とスムーズに仕事を進めたい方、マネジメントスキルに興味がある方を中心にぜひご覧ください。

目次

1.フィードバックとは何か?なぜフィードバックスキルが今求められているのか?

2. コンカー出身の社員からのポイントレクチャー

3.まとめ

1. フィードバックとは何か?なぜフィードバックスキルが今求められているのか?

フィードバックというと、「フィードバック面接」「上司から部下への指導」「業務の改善点を伝えること」などのイメージが一般的だと思います。しかし、本来は「上司、同僚、部下の相互間で行われるもの」であり、何より「相手が気づいていない強みや成長できる箇所を伝え、成長に繋げてもらうため」に行われるものです。コミュニケーション能力だけでなく、「相手の良いところを見つける力、成長に繋がることを言語化して伝える」スキルも必要です。フィードバックスキルを身につけると、周囲とスムーズに仕事を進められるようになったり、マネジメント能力も身につくなど、自身の成長につながります。

では、なぜここまでフィードバックが注目されているのかを考えていきます。

日本はハイコンテクスト文化(※1)であると言われており、「暗黙の了解」や「空気を読む」ことが得意な文化です。はっきりと言葉にして伝えるのではなく(あまり好まれない)、その場の雰囲気で「察してもらう文化」とも言い換えられます。毎日出社して顔を合わせ、価値観や認識を共有でき、終身雇用を前提とした働き方であれば、「察してもらう」文化が適しているでしょう。しかしリモート勤務の導入やキャリア採用や外国籍メンバーの採用に力を入れる会社が増えており、多様なバックグラウンドをもつメンバーと働く機会が増えています。この状況を踏まえると、価値観や感覚を共有した上で「察してもらう」ことを前提としたコミュニケーションでは限界があります。だからこそ、今フィードバックが注目されており、これから先もビジネスシーンで活躍していくための手段として理解、実践できるようにならなければなりません。

(※1)コミュニケーションが価値観、感覚といったコンテクスト(文脈、背景)に大きく依存する文化。共通認識や文化的背景、知識を前提として、表情や声のトーン、場の雰囲気なども含めコミュニケーションが行われることが特徴とされている。

2. コンカー出身の社員からのポイントレクチャー

ここでは、フィードバック文化が定着しており、働きがいのある会社として有名な 株式会社コンカー(※2)でマネジメント経験もある、Beatrust の中條悠さんにインタビューしながら進めていきます。働きがいのある会社として選出された理由の一つでもあるフィードバック文化について、なぜフィードバックが重要視されているのか、フィードバックする時に意識していることなど、お話いただきました。

(※2)プレスリリース 書籍『みんなのフィードバック大全』出版

コンカー、「働きがいのある会社」ランキング(中規模部門)にて 7年連続で1位を獲得、10年連続でベストカンパニー賞を受賞

社員紹介 ~ 中條悠 ~ 

-コンカーでのフィードバック文化を紹介してもらえませんか?

上司・部下・同僚、と様々な関係性がありますが、共通して一対一のコミュニケーションを重視していることがコンカーの大きな特徴だと思います。一対一のコミュニケーションの一つとして、個人に対するフィードバックがあるイメージです。毎日のコミュニケーションの中で何らかのフィードバックが行われているので、日常的な出来事、会社の文化として根付いているのだと思います。なぜここまで根付いているのかと考えると、1番の理由はトップが何度も繰り返し発信しているからです。それによって「今日の商談ってどうだった?」「それって相手にきちんとフィードバックしたの?」といった会話があちこちで行われ、フィードバックがいい意味で特別すぎない、日常的なものになっています。

-言葉にして(時にはストレートに)伝えることが失礼に当たるのではないか、と考える人も多いですが、何かお伝えできることはありますか?
まず大前提としてフィードバックは「相手の成長を願って行うもの」であり、そして相手が成長してくれることが「チーム全体や会社全体の戦闘力をあげることに繋がる」、この認識がないと成り立ちません。

「あなたの成長を願っている」ことが相手に伝われば、失礼に当たることはないと考えています。ただ、まだ数回しか話をしたことのない相手(信頼関係をまだ築けていない状態)からいきなりギャップフィードバック(※3)をもらっても、素直に受け取るのは少しハードルが高いですよね。相手の成長を願っているからといって、それは得策ではありません。私は普段関わる相手にポジティブフィードバックを日頃から行い、信頼関係を築いておくことを意識していました。日々の些細なことも含めて、相手のよかった点や頑張っていることに対して尊敬していることや応援している気持ちを伝えるよう心がけています。相手との信頼関係が築けた、と判断する基準は様々ありますが、相手からもフィードバックがもらえるようになる、特にギャップフィードバックがもらえるようになった、というのは一つの基準だと考えています。とはいえ、フィードバックは伝える側だけでなく、受取る側のマインドもとても重要です。伝える側も実は「誤解されて嫌われてしまったら悲しいな」という不安があります。会社の文化として根付いていることで、「受取ってもらえるだろう」という安心感の中、伝えることができていたと感じます。

(※3)相手の行動で気づいたこと、課題や改善点など、相手の成長できる余地を伝えるフィードバック。

-印象的なフィードバックとその効果

コンカーで働いていた時のことを思い返しても、あまりにも日常的に行われているためこれが印象に残っている!と挙げるのが難しいというのが本当のところです。ただ厳しい上司から、「以前の中條さんに比べて、XXがとてもよくなったね」と具体的に言われたのは印象に残っています。一般的な話として、一通り自分で仕事ができるようになったり、マネジメントする立場になると、褒められることが少なくなりがちですが、誰であってもどの立場になっても、「自分のことをしっかりみてくれてるんだな」と伝わる言葉はモチベーションに繋がります。そしてポジティブなフィードバックの後に、仮に「XXはもっと伸ばせると思う」と次の成長を見据えたギャップフィードバックがあった場合、素直に受け取ることができます。改めてフィードバックの効力・伝え方の重要さを感じた出来事でした。

-フィードバックで心がけていることは何ですか?

相手が上司であろうと部下であろうと「フィードバックありませんか?」と自分から積極的にもらいにいくことです。中には気を遣ってポジティブな内容をたくさん伝えてくれる方もいますが、その時には「あえて1つアドバイスするとしたら何ですか?」など、聞き方も工夫していました。

逆に自分がフィードバックする側の時にはポジティブフィードバック:ネガティブフィードバックは10:1ぐらいの割合を意識しています。10:1の割合を意識してやっと、相手にとっては6:1や7:1くらいに感じられるようです。ポジティブフィードバックをいかに行うか、常に意識しています。

ここまで色々お話してきましたが、フィードバックは決して簡単なものではありません。相手との信頼関係を築き、日頃の様子もみながら言葉で伝えていかなければいけません。相手の成長を願うことは相手に興味がないとできないことですし、相手に興味をもてるかどうかは個人差もあります。ただチーム全体のパフォーマンスを上げる手段としてマネジメント層は習得するべきだと考えています。ぜひ将来マネジメントに挑戦してみたい方は、まず1番近くで仕事をしている方へのフィードバックから意識してみるといいのではないでしょうか?

3. まとめ

今回は弊社のメンバーへのインタビューから「なぜフィードバックが重要視されているのか」「フィードバックする時に意識していること」をまとめました。

他にも、

・フィードバックするときには SBIモデル(Situation, Behavior, Impact)を意識すること
・褒める時には「具体的に」褒める
・メールやメッセージでフィードバックをすると相手が自分のタイミングで見返すことができる

など様々なコツやポイントもあります。実際にフィードバックに興味を持っていただき、スキルやテクニックを身につけたい方は様々な書籍やサイトでも調べてみてください。それでは次回の投稿もお楽しみに!

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