生成AI が「伝える」をサポート! 新ツール「Beatrust Thanks 」開発の裏側
利用ユーザーの皆さま、日頃から Beatrust を応援してくださっている皆さま、あけましておめでとうございます。2023年 は利用ユーザーが 3万人 を突破するなど、弊社としても節目の 1年 となりました。多くのご支援ありがとうございました。2024年 も「誰もが最高の自分を表現できる世界」を目指し、より一層の努力をしてまいります!
さて、2024年 最初のブログは新ツール「 Beatrust Thanks 」について、PdM(Product Manager)Akito Kashio / 柏尾 明希人 から開発の背景をご紹介させていただきます。
1. 開発背景
Beatrust は 3万人 を超える利用ユーザーの
・経験やスキルを持った人探し
・部門を超えた交流
・交流から生まれるエンゲージメントの向上
などにお役立ていただいております。
一方で、ユーザーヒアリングを行っていく中で、「周囲の人に感謝しているものの、どのように伝えたらいいか分からない」という声も数多く集まりました。社内メンバーの育成の要であるマネージャー層へのヒアリングでも、「大きな成果をあげたメンバー以外にもフォーカスが当たるようにしたい」「日々の業務に追われていて、メンバーに対して褒めたり、効果的なフィードバックができていない」といった課題の声があがっていました。
従業員のエンゲージメント調査( GALLUP社調査 )やセキュアベース・リーダーシップなども踏まえ、褒めること感謝や認め合いを気軽に伝えることができれば、パフォーマンス向上や新たなチャレンジに取り組む文化を醸成したり、部署を超えた交流を促すきっかけになるのではないかと考え、この度「 Beatrust Thanks 」を提供することになりました。
2.新ツールで解決できること
・生成AI が感謝や認め合いの気持ちを伝える方法をガイドしてくれること
・大きな成果だけでなく、日々の気づきやチャレンジにも注目できるようにすること
・キーワードを入力することで、瞬時に下書きの文章を作成してくれるためメッセージ作成に悩む時間を短縮できる
・感謝や認め合いの気持ちをタグとして目にみえる形で返すこと(タグが増えていくことで、次のマッチング、本人のスキルの可視化やキャリア形成に繋がっていく)
・メッセージとタグが組織内で流通することで多くの人に広く波及していき、新たなチャレンジに取り組む文化を醸成したり、部署を超えた交流を促すこと
3.開発に込めた思い
ここからは開発に携わったメンバーを代表して、コメントを紹介します。
・生成AI 開発 Machine Learning Engineer Yongtae Hwang / 黄 勇太
現在、ChatGPT 等の生成AIを利用すると誰もが「それっぽい文章」を簡単に作成することができます。しかし文章を「気持ちの伝わるメッセージ」に引き上げるのは簡単ではありません。Beatrust Thanks はどのようなメッセージであれば気持ちが伝わるのか、送付側・受取側の両面から社内のメンバーで様々なテストをした結果、最も良いAIを皆さまにご提供しています。利用ユーザーの皆さまの思いを汲み取って、すぐに感謝をこめたメッセージを作成することができます。ビジネスの場面で 生成AI の活用を体感いただける一つの場として積極的に活用してみてください。
・エンジニア担当 Full Stack Engineer Toshiro Shimizu / 清水 俊郎
生成AI 開発担当の Yongtae も話していましたが、気持ちのこもったメッセージを伝えるためには、利用ユーザーの皆さまが使った時にどう感じるのか?がとても重要なポイントです。利用ユーザーの皆さまの体験価値を重視するために、プロトタイプ(試作モデル)での仮説検証を通常の開発に比べて、より丁寧に行いました。個人的には「仕事が忙しいな、大変だな」と感じた時に、自分の関わった人からのメッセージを見ていただくことで元気になっていただける(過去を振り返った時にも価値を感じていただける)など、価値を感じていただける場面が広がっていけば嬉しいです。
・UI/UX 担当 Lead UI/UX Designer Chris Chau / クリス UI/UX Designer Natsumi Ise / 伊勢夏実
生成AI のおかげで、簡単かつ迅速にメッセージを送ることができるので、その利便性をぜひ多くの方に体験していただきたいです。Beatrust Ask や Beatrust Share は情報を届けることに特化していますが、Beatrust Thanks は気持ちを届けることに特化しています。全ての利用ユーザーの皆さまにワクワク感や、また次も送ろう!と思っていただけるようなデザインを目指して設計しました。今後、感謝や認め合いの気持ちを伝えたい、様々な場面が想定されます。利用ユーザーの皆さまからフィードバックをいただきながら、ワクワク感を感じ続けていただけるようさらに進化させていきたいです。
4.先行利用いただいているユーザーの皆様からの声
担当者の皆さま
どういった時にメッセージを送るといいのか説明があり、分かりやすかった。他のメンバーに自分のことをアピールしてもらえているようで嬉しい。
生成AI が感謝のメッセージを作成しているとわかると冷めてしまうのではないかと意見もあったが、実際使ってみるととても自然な表現で、何より送っていてとても楽しかった。
管理職の皆さま
Beatrust Thanks は上司側が率先して使うことで大きな効果を発揮すると感じた。どのような行動や姿勢に対して称賛しているのか具体的に伝わるよう、メンバーにメッセージを送っている。
今まで感謝の気持ちを伝える取り組みはあったものの、集計したり見える化することまではできていなかった。この機会に可視化の取り組みを進めていきたい。
5.今後について
先行利用いただいているユーザーの皆さまのデータを分析すると、送られたメッセージのうちおよそ半分が 生成AI機能 を使ってメッセージ作成されていました。また、生成AI機能 の利用有無で比較すると、 生成AI機能 を使うことでメッセージ作成時間は 30% 削減できたことも明らかになっています。 生成AI機能 も併用して、感謝や認め合いのメッセージを書くことに対してもポジティブな反応をいただけたと考えています。また Beatrust Thanks によって、保有するタグも増加しています。タグが増加することは、次の新たな人や情報とのマッチングに繋がることであり、感謝や認め合いの気持ちを「タグ(スキルや将来のマッチング)」で返すことにも繋がっています。
今後に関しても、皆さまの意見を元に、仕事やコミュニケーションをサポートする機能を順次開発していきます。プロダクトに対するインタビューも実施しておりますので、フィードバックなど積極的にお寄せください。
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